直近60ドル台後半で堅調に推移していたWTI原油価格が夜間で70ドルを超えた。今月は75ドルを目指す月となりそうだ。強気の背景としては、2017年からのOPEC+ロシアの減産が継続され、直近OPEC3月の生産量は3195.8万/dayと3ヶ月連続の減少。中でも財政破綻間近のベネズエラの産油量が、ガタ落ちだ。2016年産油量は215.4万バレル/dayだったのが、直近では148.8万バレル/dayまで減少。国営石油会社PDVSAは、年明けから給与不払いから、離職が相次いでいる。
また今週は、米国もイランとの核合意破棄が迫っている。5/1にはイスラエルのネタニャフ首相が、証拠を示しつつイランには極秘の核兵器開発計画があるとした。再び経済制裁となるとOPEC生産高第3位のイランの原油供給が大幅に減少する。5/12までにトランプ大統領が結論を出す予定だが、離脱する公算が高い。イランが報復にサウジアラビアをイスラム過激組織フーシ派を使って攻撃するようなことになるとさらに地政学リスクが高まる。
さらにOPEC加盟国のOPEC盟主サウジアラビアの考えは、国営石油会社サウジ・アラムコの来年の上場に向けて1バレル=80~100ドルを目指しているとの観測。よって70ドルは通過点。WTIは1/25高値66.66ドルから2/9安値58.07ドルの倍返し75.25ドルが目標となる。
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