米金利天井感が漂う。

今週は米国から需要指標が相次いで発表された中でも注目の米CPIは前年比+3.2%増と予想以上に伸びが鈍化した。米小売売上高は、個人貯蓄のコロナの時のバラマキが底をつきかけ、前月比-0.1%減、NY連銀景況指数は9.1とプラス転換、フィラデルフィア連銀景況指数は、-5.9と前月から3.1上昇した。米利上げ観測が遠のき、来年5/1FOMC の利下げ確率が60%台まで上昇、やや円高ドル安傾向となった。米金利に天井感が漂い始めたことによって金利をうまない金も買われやすくなるのではないか。

中東情勢緊迫で金の高値追い継続。

地図:外務省

先週OSE金先物価格は、9500円に到達。10/6安値8661円から週末高値9610円まで1000円がらみの暴騰となりました。各報道のとおり、中東情勢緊迫化に安全資産への逃避買いが殺到しました。

ガザ地区ラファ検問所も道が空爆され使える状況ではなく、民間人の避難もままならない状況が続いています。17日にはガザ地区の病院で爆発が起こり、ますます緊張が高まっています。

イスラエルは予備兵役の招集が終わり、ガザ地区への地上侵攻が、近いとの憶測から、さらに緊張を高めていますが、収拾、停戦の見通しは立ってません。今後ますます安全への逃避買いが強まり、NY金は今年5月の高値2085.4ドル、OSE金価格も10000円の大台を目指す展開となりそうです。

米CPIは前年比+3.7%、ドル高金安だが

9月の米消費者物価指数は前年同月比で総合が3.7%上昇(前月は3.7%上昇)、コアが4.1%上昇(同4.3%上昇)となりました。これを受けてインフレ圧力の根強さを示したと評価され、米長期金利が上昇、ドル高を受けて、金は調整売りになりましたが、中東情勢に特段の進展に乏しく、解決には程遠い状況であることから、金の反発局面は続くものと思われます。いずれNY金は1900ドル回復へ向かいそう。

米雇用統計NFP33.6万人増だが、東京金急騰

週末の米雇用統計ではNFPが33.6万人増と予想以上の強気な雇用統計だったが、ドル高が一時的なものにとどまった。中身は低賃金労働者が増加してることや、平均時給の伸びが鈍化したことによってドル売り、年内の利上げ見通しが遠のいた。よって金利を生まない金は買われた。さらに中東情勢緊迫化を受けて安全資産の買いが殺到した。円建て東京金も200円がらみの急騰である。中東情勢もなかなか先が見えない状況であるため、目先金は堅調に推移するものと思われる。

米CPIは、3.7%の伸び

 昨日の海外市場でドル円は147円台での推移となった。昨晩21:30に発表された米CPIは、前月の前年比3.2%から3.7%へ伸びが強まりましたが、一方コアの伸びが鈍化しました。もっともガソリン価格の状況と住居費の状況からほぼ想定の通りであり、相場の反応は限定的なものにとどまりました。一方メキシコペソ円は、ブラジルの利下げ以来、このところさえない動きとなっていたが、昨晩は8.600円を回復。先週発表のメキシコCPIは4.64%と7か月連続の鈍化となっている。月後半は各国中銀の政策金利発表が相次ぎ一喜一憂しそうだ。

メキシコ、米国指標比較

先週発表された最新のメキシコCPIは前年比+4.79%と6か月連続で伸び幅は減少、米国CPIは前年比+3.2%とやや前月から上昇したもののインフレは落ち着いてきてるようだ。両国ともそろそろ利上げサイクルは終了するような雰囲気だ。

米雇用統計を受けて、ドル安円高反応。

7月の米雇用統計によると、非農業部門雇用者数の伸びは18万7000人増と市場予想の20万人増を下回り、前月数字も2.4万人下方修正、弱めの数字となった。しかし失業率は3.5%で前月の3.6%から低下し、平均時給は33.74ドルと前月比+0.14ドルとなり、労働市場の引き締まりを示した。
ドル円は円高ドル安反応、ドル円は141円台半ばまで売られるものの、この水準では下げ止まった。

10日の米CPI まではこの辺で頭重い動きとなりそうだ。

米インフレ鎮静化で金が買われる

米CPIが順調に軟化し、直近では前年比3%まで下がった。インフレ鎮静化により、米利上げが今月で打ち止めになるとの思惑から金にも買いが戻りつつある。再びNY金は、2000ドルへ向かいそうだ。来週26日のFOMCでは+0.25%利上げ予想が大勢を占めている。

米雇用統計はまちまちの内容だが、

先週末に発表された米雇用統計はNFPが20.9万増となったが先月分、先々月分が下方修正やや弱く出た。平均時給は33.58ドルと前月比+0.12ドルと堅調な内容。同じく週末のメキシコCPIも前年比+5.06%増と前月の5.84%から軟化。メキシコ円も8.2円台まで突っ込み、全般的にドル円、クロス円が売り反応。今週は全般的にリスク商品は調整局面が続きそうだ。

強気の米雇用統計を受けてNY金急反落

週末2日のニューヨーク金先物相場は、前日比25.9ドル安の1969.60ドル。
5月米雇用統計が失業率3.7%と悪化したものの、NFP+33.9万人増、平均時給33.44ドル(+0.11)と総じて良好な内容となりました。前月のNFPも29.4万人増と上向き改定されました。
よって追加利上げ観測が米金利上昇・ドル高を促したことが金には嫌気されました。6月の追加利上げは見送られるとの見方が強いが、7月に追加利上げが行われる可能性が高そうだ。