USDA需給報告、南米コーン豊作


昨晩USDAから発表された穀物需給報告によると、2016/17年度米国コーン期末在庫を23.20億Buに据え置き、ほぼロイター予想平均の23.16億Buに近い数字となりました。需要項目の飼料が5000万Buの下方修正される一方、エタノールが5000万Buの上方修正で相殺となりました。
 2016/17年度の世界コーン期末在庫を2.230億トンに上方修正し、ロイター予想平均の2.218億トンを上回りました。ブラジル・コーン生産高見通しは前年比+39.5%増の9350万トンに前月から200万トンの引き上げとなり、予想平均の9250万トンを上回りました。アルゼンチン生産高見通しは前年比+32.7%増の3850万トンとし、前月から100万トンの上方修正、予想平均の3780万トンを上回りました。
 世界需給では、南米生産高が上方修正で弱材料。特に前年干ばつで悪かったブラジルの作付面積が1700万ヘクタールから1730万ヘクタールに、イールドが5.38トンから5.40トン/ヘクタールに前月から引き上げられ、生産高見通しが記録的豊作となっています。南米以外では南ア+40万トン(1460→1500万トン)、パキスタン+40万トン(520→560万トン)、インドネシア+70万トン(1020→1090万トン)、メキシコ+100万トン(2600→2700万トン)、前月からそれぞれ生産高が引き上げられ、2016/17年世界全体のコーン生産高は10億5376万トンと、前月から452万トンの上方修正で前年からは9044万トン増となり、圧迫要因となりそうです。

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