



昨晩USDAから発表された穀物需給報告によると、2015/16年米国産大豆期末在庫が1.97億Buと前月から+200万Bu、2016/17年期末在庫が3.95億Buと+3000万上方修正されました。イールド、生産高見通しがさらに引き上げられ史上最高の豊作見通しとなっています。新穀輸出が20.25億Buと4000万Bu引き上げられたにもかかわらず、期末在庫は引き上げとなりました。新穀生産高は、特にイリノイ大豊作で史上最高の42.69億Buと前月から6800万Bu引き上げられました。
世界需給では2016/17年世界大豆生産高は、米国生産高が+185万トン(11433→11618万トン)、ブラジル生産高が+100万トン(10100→10200万トン) の引き上げを受けて3億3322万トンと前月から279万トンの上方修正となりました。2016/17年世界大豆期末在庫は、米国が前月から+174万トン(2857→3030万トン)、ブラジルが+187万トン(1660→1847万トン)、中国が+100万トン(1266→1366万トン)のそれぞれ引き上げを受けて前月から+519万トンの大幅上方修正の7736万トンとし、ロイター予想平均(7328万トン)を大幅に上回りました。旧穀在庫も254万トン引き上げられ、かなり弱い数字となっています。
また12月の米利上げ観測を受けてのこのところのドル高推移で米国産の割安感が薄れてきています。10/11時点大豆輸出価格は、米国ガルフが381.8ドル/トン、ブラジルパラナグアが382.19ドル/トンと、先月末から、米国産が下ザヤから上サヤに変化してきています。
東京一般大豆先限は、10月はじめは反発局面となりましたが、予想以上の豊作、10/5に首吊り線出現で再度売り出発、下値探りとなりそうです。

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