スマートCX(損失限定取引)

スマートCX(損失限定取引)のしくみ

相場分析

スマートCXは「預託した証拠金額以上の損失が発生しない」商品であり、その仕組みはいたってシンプルです。

市場価格が不利な方向に変動するときの市場離脱の方法としては、ストップロス注文や逆指値注文を活用することが考えられますが、市場に出される売買注文に極端な偏りがある場合、お客様が希望する価格で注文が成立しないこともあります。このようなとき、市場外取引により商品先物取引業者(商先業者)がお客様の決済注文の相手方となって注文を成立させるというのがスマートCXです。

図は、お客様が投資に関する損失として許容できる限界水準(損失許容額)が10万円(プラッツドバイ原油の価格変動幅に換算した場合は2,000円幅)、差金決済により市場離脱したくても対当する注文が存在しないために離脱できない場合の最大値幅が12,760円である場合を例にした説明図です。

2,000円に12,760円を加えた14,760円の価格変動により生じる損失額は738,000円ですので、スマートCXではこの738,000円以上の金額で、商品先物取引業者が定める損失限定取引証拠金として預託しなければなりません。市場の売買注文に偏りがなければ、決済注文は44,000円近辺で成立して10万円前後の損失で取引終了となります。

しかし、もしも反対注文が極端に少ないなどの事情から価格がさらに下落して31,240円までの間に決済できなければ、商先業者が相手方となって31,240円で取引を成立させることになります。従って、お客様の損失は当初預託した損失限定取引証拠金800,000円以内に必ず収まることになります。

スマートCXで取引ができるのは、5番限以降のみとなります。

上記は、LO-SO-Fakにて値段を指定して、スマートCXを発注する場合となります。

MO(成行)注文で発注する場合のロスカット水準は、前計算区域の帳入値段に変動率を乗じて得た額に、前計算区域の帳入値段を加えた額からロスカット水準の値段を減じて得た額となります。


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