商品先物取引の機能

商品先物取引の3大機能

商品先物取引には大別して以下の3つの機能があります。

これら以外にも換金機能、現物取得機能、在庫補充機能などがありますが、それらは補助的な機能です。

リスクヘッジ機能とは

潤沢な取引量のある先物市場では、先物価格が実際のモノ(=現物)とほぼ同じように変動し、最終的には先物価格が現物価格に収れんします。先物価格のこのような性質を利用して、モノを持っている人は先物市場で「売り」契約を持ち、モノを持っていない人は「買い」契約を持つことで、現物の価格が自分にとって不利な方向に変動した場合のリスクを軽減し、あたかも価格変動について保険を付けたような状態にすることができます。先物取引のこのような機能をリスクヘッジ機能といいます。

適切なリスクヘッジにより価格変動リスクを管理できれば、販売計画・購入計画が立てやすくなりビジネスの選択肢を増やすことにもつながります。

価格発見機能とは

商品先物市場(商品取引所)での取引には、取引所が認めた一定の資格を有する人しか参加できませんが、それ以外の人も政府の許可を得た商品先物取引業者を通せば参加できる開かれた市場で、多様な参加者が様々な思惑で参加しています。

そこには、今の価格が安いと考えて「買い」注文を出す人もいれば、これからまだ下がると考えて「売り」注文を出す人もいます。また今の価格が高いと考えて「売り」注文を出す人もいれば、これからまだ上がると考えて「買い」注文を出す人もいます。

「買い」注文が多ければ価格は上がっていき、逆に「売り」注文が多ければ価格は下がっていきます。このように市場では多様な参加者の思惑がぶつかり合って価格が変動し、最終的に「買い」と「売り」の注文量が均衡する価格で約定値段が決まります。

このように商品先物取引には、刻々と変化する需給を反映して変動する価格を形成する機能がありますが、この機能を価格発見機能(若しくは公正な価格形成機能)といいます。市場で約定した価格は需給を反映した公正な価格として世界中に発信されて、直接取引に参加していない人たちの経済行為の参考にもされています。

価格発見機能が正常にはたらくには、約定価格が公正かつ効率的に形成されるための取引規則・方法等が定められていること、そして取引所に十分な量の注文が集まっていることが必要です。そのため、取引所は利用者のニーズを調査した上で、取引規則等を定め、取引が円滑に行われるよう工夫しています。

多様な参加者による多くの注文が取引所(市場)のルールの下でぶつかり合うことで、そのモノの需給を反映した公正で透明性の高い価格が形成されます。
形成された価格は取引所から公表され、信頼性の高い指標価格として経済活動に利用されます。

資産運用機能

商品先物取引の機能の一つに資産運用機能があります。

先物市場では価格が常に変動しているので、このことを利用して資産運用ができます。

つまり、「先に買い契約を結んでおいて、その後値段が上がったら別途売り契約を結んで買い契約と相殺し、両契約の差額を受取る」(図中A)、若しくは「先に売り契約を結んでおいて、その後値段が下がったら別途買い契約を結んで売り契約と相殺し、両契約の差額を受取る」(同D)ことで利益を得ることができます。

逆に「先に買い契約を結んでおいて、その後値段が下がったら別途売り契約を結んで買い契約と相殺する」(同C)、若しくは「先に売り契約を結んでおいて、その後値段が上がったら別途買い契約を結んで売り契約と相殺する」(同B)と損失が生じることになります。


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