会場風景

全国百貨店共通商品券
  大賞1作品:10万円分
  優秀賞1作品:5万円分
  佳作10作品:各5千円分
大賞
大賞

「配当で猫のもの買う街うらら」

神奈川県 相模秋茜(さがみしゅうせい)様 男性 67歳

<選 評>

季語は「うらら」で春。春の陽光に満ちた様子で、この句では明るい街並みが見えてくる。
さて、株の配当金で何を買おうかと考えたとき、飼っている猫のものを購入しようと思いついた。自分のものではなく、猫に買ってあげる気持ちが優しい。飼い猫の大好きな食べ物でもいいし、身の回りのものでもいいし、新しいケージでもいい。
春の麗しい輝きのあふれる街に出て、足取りも軽く、ペットショップに向かったのである。

大賞を受賞した「相模秋茜」様からの受賞のコメント

株式投資は売った買ったはあまり上手ではなく、配当をもらうのがささやかな楽しみで、ほんの少しだけ幸せな気持ちになれるので続けています。
海のそばの公園が近くにあって、妻とよく散歩をするのですがある日、捨て猫とおぼしき子猫が後をついてきて、ほおっておくと車に轢かれるかもしれないと連れ帰って、「おにぎり」という名前を付けて、もう10年も面倒をみています。
大賞を取った作品はそのネコのことを詠んだ句です。
堀本先生に選んでもらえて非常にうれしく思います。


優秀賞
優秀賞

「初任給父の苦労を思う春」

神奈川県 とっちゃん 様 男性 52歳

<選 評>

初任給をもらったとき、喜びとともに働いて給料を得るとはこんなにたいへんなことなのかと痛感した。と同時に、ここまで自分を育ててくれた父の苦労を思ったのである。
当たり前のように満たされていた衣食住だが、すべて父の労働のおかげだったのだ。朝早くに出て、毎晩遅く帰ってきてはまた出勤していく父の勤勉の労苦が、初任給をもらって、ようやくわかった。そして父に感謝の念を抱いたのである。

優秀賞を受賞した「とっちゃん」様からの受賞のコメント

父親を6年前に癌で亡くして、遺影を前にして、この句を詠みました。父親だけでなく、母親も共稼ぎで幼いころは姉と妹で留守番しながら両親の仕事が終わるのを待つ生活が続いて、家族の団欒などなく育ちましたが、初月給をもらう頃になって、ようやく父親の仕事の苦労がわかり、親は親で大変な思いをして自分たちを育ててくれたのだと、今では感謝しています。


佳作
佳作1

「母の日やクレヨン描きの100まんえん」

東京都 猫じゃらし 様 女性 69歳

佳作2

「チューリップ見に行くと言いパチンコ屋」

千葉県 はまもも 様 女性 47歳

佳作3

「冴返る株を見つめる鼻メガネ」

佐賀県 寿々 様 女性 60歳

佳作4

「ローン済みつばめに軒を貸しにけり」

広島県 ピコタン 様 女性 60歳

佳作5

「燕の巣金色の糸垂らしけり」

千葉県 淳一 様 男性 74歳

佳作6

「ふるさとに税金払い桜鯛」

大阪府 宗太郎 様 男性 67歳

佳作7

「たんす預金満期にて買ふ花衣」

愛知県 りら 様 女性 54歳

佳作8

「初孫の通帳作り水温む」

大阪府 大阪のアンちゃん 様 男性 74歳

佳作9

「節約の菜飯弁当華やいで」

香川県 エダ 様 女性 26歳

佳作10

「春雷や無口な父の遺言書」

神奈川県 湘路 様 男性 70歳

全国から3092句の俳句の応募があり、大賞・優秀賞・佳作を俳人:堀本裕樹 氏に選んでいただきました。
堀本裕樹氏
堀本裕樹氏プロフィール 1974年和歌山県生まれ。國學院大学卒。「いるか句会」「たんぽぽ句会」を主宰。第36回俳人協会新人賞、第2回北斗賞など受賞。著書に『富士百句で俳句入門』、句集『熊野曼陀羅』、小説『いるか句会へようこそ!恋の句を捧げる杏の物語』、ピース又吉直樹氏との共著『芸人と俳人』、『ねこのほそみち 春夏秋冬にゃー』など。創作の傍ら、俳句の豊かさや楽しさを広く伝える活動を行う。





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